どんな料理か
白糖粿(文字どおりには「白砂糖の粿」)は、もち米の生地を揚げたおやつです。揚げたてにまぶす白砂糖が名前の由来で、ピーナッツ粉を混ぜることもあります。外はカリッと、中はやわらかくもちもちで、揚げ団子とお餅の中間のような食感です。市場や夜市の屋台で売られ、おもに南部で見かけます。
生い立ち
起源はわかっていません。一説では、七夕(旧暦七月七日)に女神の七娘媽へ供える糖粿という、真ん中がくぼんだ平たく丸い菓子とつながりがあるとされます。言い伝えでは、そのくぼみは、年に一度しか夫に会えない女神の涙を受けるためのものです。供え物の習慣がすたれるにつれ、屋台が砂糖をまぶした揚げ生地を売るようになり、食べやすい細長い形に変えていきました。台南では、16歳の成人儀礼(做十六歲)の場としていちばん知られる開隆宮が、今もこの儀式で七娘媽に白糖粿を供えています。
いっときは廃れかけましたが、新しい世代の売り手が手がけるようになり、今では台北でも見つけやすくなっています。
作り方
もち米粉に水を加えてこね、生地にします。少量をゆでてから残りの生地に練り戻します。生地を細長くのばし、ねじることも多く、150℃前後の油でふくらむまで揚げます。熱いうちに、砂糖、ピーナッツ粉入りの砂糖、またはごまをまぶします。ほかの揚げ物も扱う屋台では、油を共用すると色も味も悪くなるので、これ専用の油鍋を用意しています。
食べ方
午後のおやつです。揚げたてを買って、衣がカリッとしているうちにすぐ食べましょう。冷めると油っぽくなります。まぶすものは屋台ごとに違い、砂糖だけのものもあれば、ピーナッツやごまのものもあります。さつまいもの揚げ団子(番薯椪)やタロイモの揚げ餅(芋頭餅)を一緒に揚げる屋台もあり、好きな三つを組み合わせて売る店もあります。
台湾各地では
- 台南
- 台南の屋台は、もちもちした長い棒状のものに白砂糖だけをまぶすのが主流です。渦巻き形もよく見かけます。熱が均一に通り、油がはねにくく、油の中で自然にひっくり返るからです。國華街の林家白糖粿番薯椪は、およそ60年にわたって揚げ続けています。
- 高雄
- 高雄のものはたいてい平たい形で、外はカリッと、中はやわらかく、空洞にならないちょうどよい厚さに揚げます。まぶすのはピーナッツとごまが定番です。苓雅の正牌白糖粿では、兄弟二人が母親のレシピを受け継いでいます。
- 北部
- 北部の屋台は、細長い丸い棒状にのばすことが多いです。見た目はきれいですが、揚げるときに油がはねやすくなります。揚げたお餅を同じ名前で売る売り手もいます。
- 中部
- 台中や彰化でこれに近いのは、もち米の揚げ物(糯米炸)で、台湾語では秫米糋(tsu̍t-bí-tsìnn)と呼びます。5cmほどの不ぞろいな塊で、南部のものより少しカリッと揚がり、ピーナッツ粉と砂糖をまぶします。

