どんな料理か
太陽餅(タイヤンビン)は、ごく薄い層を幾重にも重ねた皮で、円盤状の薄い麦芽糖餡を包んだ丸い菓子です。ひと口かじると皮がはらはらと崩れ、餡はとても甘いです。大きさはさまざまで、四つに割ってから食べる人もよくいます。名前が商標登録されなかったので、どの店でもこの名で売ることができます。
生い立ち
太陽餅のもとは、社口(現在の台中市神岡区)の林家が作っていた麥芽餅です。こうした層状の菓子は、結納や婚礼の贈り物にもなりました。南北を結ぶ鉄道が開通すると、売り子が列車の中で売るようになり、評判が島じゅうに広がりました。
今の太陽餅を誰が生み出したかには諸説あります。阿明師の名で知られる菓子職人の魏清海氏は自分が考案したと語り、のちにその孫が自分の店を唯一の正統な後継者として打ち出しました。1953年に林家の一族が開いた太陽堂は、名付け親とされています。菓子の中央に押す赤い印が太陽に見えることが名前の由来だ、という話もあります。
2000年からは大手食品会社が太陽餅をスーパー、コンビニ、空港、高速道路のサービスエリアで売り出し、輸出も始めました。台中市の担当者によると、市内で太陽餅や関連する菓子を売る店は500軒を超えます。
作り方
皮は、バター(太陽堂ではラード)を使った小麦粉の生地を、焼くと紙のように薄い層が何枚も重なるように仕込みます。阿明師の店は約120層をうたっています。餡は麦芽糖かはちみつで、薄い皮の中でやわらかさを保っているのが理想です。多くの菓子には中央に店の赤い印が押されています。冷蔵庫に入れると餡が固くなるので、常温で保存します。
食べ方
太陽餅はお茶うけで、濃いお茶やコーヒーと、朝食なら牛乳と一緒に食べます。器に入れて熱湯を注ぎ、甘いおかゆのようにして食べる人もいます。お土産として箱入りで売られています。
台湾各地では
- 中部
- 太陽堂をはじめ、名の知れた太陽餅の店が台中市中区の自由路に何軒も並んでいます。林家の麥芽餅が生まれたのは神岡区の社口です。

